雪女

ひらりひらりと舞い落ちる雪
コンコン=\――狐?
いや 戸を叩く音だ
雪女かも知れない
遠い山奥から僕達を眠らせにやってきたのだ
ありがたい!
僕は眠られずに困っていたところだ
しかし その前に君を眠らせねばなるまい
冷たい息≠ネらぬ暖かい息≠吹きかけて…
戸口に出てみると何のことはない
ただ風に雪が舞うだけだった
風?
そうだ 風だったのだ
ニヤリ!
君は何も知らずに眠りこけている
  ・・・・・・・・
やや!何だ!
雪女はここに居たのだ