輪抜け
もう何年か前
今日は僕が
君を海に誘った日
六月三十日
わぬけさま
例に漏れず今日も雨
いつものように
君は居ないから
今年は僕は台所で
とうきびを一人でかじっている
木の実をかじるリスのように
丸く まあるく
初々しかった僕らの恋も
一年ごとに年をとる
六月の終わり
ワールドカップの終わり
じゃあ僕らの恋は?