卆業

出会いという始まりの陰に
別れという終わりが覗く
そんなことあたりまえだって
笑い飛ばせればいいけれど
 感傷的な思いに浸る
 自分自身が照れくさくって
 君にかけたさよならの言葉に
 君の微笑みが崩れてた
今なら許せる気がする
すべてのことが許せる気がする
僕達が築いたものが
無駄じゃなかったと言ってくれ

卆業という門出の日に
君に贈れるものなどないけど
元気でいろって手を振る僕に
小さくそっと君は頷く
 できることなら 許されるなら
 このまま時が止まって欲しい
 言葉にならぬ思いの端を
 涙に変えたくないから
僕達が育てた優しさを
いつまでも忘れないで欲しい
きっといつか会える日が来る
その時までさようなら

僕達が育てた夢を
いつまでも忘れないで欲しい
きっといつか会える日が来る
その時までさようなら